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手が届くなら立場(9-6)

「なんでもない」
 その声に覇気はなく、非常に繊細だった。
「なんでもないわけないだろ」
 部長が肩を揺すると小谷先輩はその手を力なく振り払った。そして再び両腕で膝を抱えて塞ぎ込んだ。
「構わないでくれ。昨日、電話でも言っただろ? 俺はもうT中の生徒でもT中のバスケ部でもないんだから……」
 そうだとしても――。
「隆がそう望むならもう構わない」
 部長は冷静でいようと必死だったが、声には隠しようのない怒りが見え隠れしていた。おもむろに立ち上がって、出口に一直線に向かう。出口近くに居た芳野先輩が引き止めようとする。
「おいっ、これでいいのかよ」
「いいんだ。この部屋にいたら絶対構っちまうから出てく」
「他人に対して気を遣いすぎだろ」
 やれやれといったような感じで芳野先輩が部屋から出て行った部長の後を追おうとする。が、その前に僕の方を向いて頷いた。この場は任せた、ってことなのかな。
 ふすまが閉められ二人きりの空間になった部屋を改めて見渡す。本当に殺風景だ。押し入れには何か入ってるかもしれないけど、部屋にはバスケのジグソーパズルとそれを乗せる折り畳み式の机しかない。これだけ何もないと誰も使ってないと思うけど、部屋は綺麗に掃除されてる。小谷先輩のお母さんは綺麗好きなんだろうな。それとももうすぐ引っ越すから、なのかな。だったらいやだな。
 先輩を見やるとさっきと同じ体勢のままでいた。体育座り状態で小さく縮こまってる。こんなに見た目も雰囲気も小さい先輩を見たのは初めてだった。
「先輩」
 声を掛けるとピクリと反応して、恐る恐るといった風情でこちらを見てきた。目元しか見えない。冷徹な瞳に思わず圧倒されそうになる。
「まだいたのか」
 音や気配からして僕が居ることは分かってたんだろう。僕は小谷先輩と同じ方を向いて壁に背中を預けた。曲がっていた膝を伸ばすと、かかとに畳独特の感触が伝わってきた。
「先輩がT中の生徒でもバスケ部じゃなくても良いです」
 自分では分かってても他人に言われるのは現実味が帯びてくるのか、先輩は眉を吊り上げ目を見開いた。すぐに戻ったけど。
「だけど先輩が教えてくれましたよね」
 疑問を投げかけると先輩は「教えてくれた?」と反芻した。覚えてないのかな、前に僕がこの家に来たときのこと。
「――今は先輩と後輩って間柄じゃない。俺んちに遊びに来てる『友達』だ、って。だから」
 先輩は膝に顔を埋めて、膝を抱える両腕に力を込めた。
「だから今はT中の後輩としてでも、バスケ部の後輩としてでもない。友達として……隆、先輩の家に来てるだけです」
 先輩は微動だにしなかったけど、恥ずかしさが込み上げてきた。「隆先輩」って前に言ったのは寝てるときだったから、僕がそう言ったのは知らないだろう。でも今は反応がなくとも意識はある。どう思ってるのかな。
 先輩のことを見てることができず反対方向を見る。本来なら日差しが入ってくる西の窓は閉め切っていて障子があった。穴が開いてなくて、古きよき日本家屋も捨てたもんじゃないと思った。
「俺」
 不意に先輩が声を上げるので思わず身体がビクッと震えてしまった。先輩の方を向くと、隙間のない膝の間に顎を置いて前を見据えていた。
「こうなることが怖かったんだ。俺が転校することに気を遣ってくれるのはありがたいし嬉しい。だけど、そうされるたびに転校しなきゃいけないって強く思うんだ。会うたびに腹を割って話せるような仲じゃなくなってるって感じる。このままじゃ嫌な記憶しか残らない気がした」
 その理論でいくと僕は当てはまってないけど、一昨日の公園での出来事を考えるとそれすらも。
「翔平始めバスケ部のみんなをずっと好きでいるために拒む。バカな俺じゃそんな方法しか考えられなかった」
 力なく吐き捨てる。部員と会って事態が好転することはないのか。それに会えば会うほど別れが寂しくなってしまう。
 誰とも会わない。
 一見希望を捨てたような考えだと思った。でもこれが今の先輩にとって最善の選択なのだろう。
「バカなんかじゃない。一番良い方法だと思います」
「やっぱり、翔平やみんながいるここに残りたい。目前にならなきゃこんな気持ちになるって分からないなんてバカだよ、俺は」
 時々涙声になって声が裏返る。転校するってことは代えようのない事実。決まった未来なんだ。部外者の僕がとやかく言えないことは公園で話してから分かった。どうしようもない。先輩が転校することを受け入れるしかない。
 それからしばし無言の時が流れ、十分ほど経ったころだろうか。雨の音が聞こえてきた。無音の空間に雨がコンクリートを打つ音がむなしく響く。窓を閉め切ってここまで聞こえるってことは相当強いな。
「雨も降ってきたし、帰ったら?」
 先輩は体育座りをやめていて、足を伸ばしきっていた。少しは心のつかえが取れたのかな。「はい」と返事をしてからあることに気づく。
「傘持ってきてないんだった」
「折り畳みも?」
「です」
「仕方ない。俺の貸してやるから」
 先輩の後に付いて玄関まで行く。足取りがおぼつかないのはずっと同じ体勢をしてたからなんだろうか。硝子戸の手前には傘立てが置いてあり、数本の傘が立ててあった。先輩は片足をサンダルの上に乗せて腕を伸ばしビニール傘を手に取る。
「ビニール傘だけど、ないよりマシだろ」
「はい。ありがとうございます」
 そのとき先輩は片方の口端を上げた。なんかいやな予感がするぞ。
「なぁ翔平。お前は今日『俺の友達として』来てるんだったよな? なら改まる必要はない」
「あ、ありがとう」
「それでよし」
 和室で発見したときのローテンションさとは比べ物にならないほどテンションが上がってる。まるで別人かと思うほどだ。このテンションの高さ……今なら。
「先輩、いつ、行くんですか?」
 笑って上がっていた口元が見る見るうちに下がっていく。表情も険しくなり、僕を見る目つきも少しこわい。ここで雷が落ちようものならトラウマものだ。
「……八月の一日」
 およそ十日後か。そのくらいの時期だと思ってたからあまり驚きはなかった。明日とか言われたらさすがに驚くと思う。
「ここに来ても良いですか?」
「任せる」
 とりあえず了承を貰っておいた。
「それじゃ、また」
「ああ、んじゃな」
 硝子戸を開けて、先輩から借りたビニール傘を差す。思っていた通り雨脚は強い。
 先輩が「また」って言ってくれなかったのは気に掛かったけど、まぁ良い。今はそれより今後どうしようか悩む。先輩は僕たちと会うことを拒むって言ってたけど、気づいてしまった今会わないとなるとそれはそれで気を遣ってることになりゃしないか?
 どっちにしても気を遣わせてしまうような気がする。会わない方が……いや、会った方が。頭の中でぐるぐると繰り返される。無限ループにも嫌気が差し、空を見上げる。どんよりとした空。打ちつける雨は空中で弾ける。この傘、返しに行かなきゃな。


***


 三年生が引退して二年生が主体となる新体制のバスケ部の練習は八月から始まるということで、のんびりと夏休みを満喫して……いなかった。暇さえあれば小谷先輩のことを考えてしまう。なんかもうカップルの付き合い始めみたいな感じだと思う。それだけ小谷先輩のことが気になって何をするにも集中できなかった。
 バスケ部の練習は八月一日の午前中だ。もしかしたら小谷先輩は午前中に行ってしまうかもしれない。あの流れではケータイの番号を訊くことができなかったから、連絡手段は直接家に行くか電話か。といっても僕からの電話といって素直に出てくれるかを考えると疑問だ。そうなると直接行くしかないのかな。
 何の用事もないのに先輩の家に行くのははばかられる。だけど見送りだけは――最後の見送りだけは行きたい。お世話になった先輩に「ありがとう」の一言を言えてない。
「翔平、そろそろ行くぞー」
 二階の自室に一階からお父さんの声が聞こえてきた。そうだ。七月末週の日曜は毎年恒例になった海に行く日だった。といっても三人家族の僕たちだけで行くのも味気がないので、午前中から親戚一同が集まっての日比谷家一大イベントになってる。今日は快晴ではあるものの、そこまで気温が上がってないのは気がかりではあった。
 学校指定の水着を事前に着用する。水着というものはこれしか持ってない。……小谷先輩はもうT中の制服も学校指定のジャージも水着もカバンとも全ておさらばするんだ。何気ない日常の一コマでさえ先輩のことを考えてしまうようになった。こんなんで先輩のことを笑顔で見送れるのかな。感慨にひたってしまいそうだ。
 荷物はタオルぐらいしかないけど、そのタオルをウエストポーチに入れた。帰りに濡れた水着を入れるためにポリ袋を入れて準備万端!
 部屋を出ようとドアノブに手をかけようとすると……二つのラバーブレスが交差するようにかかっていた。着けていこう。
 基準のラインが微妙だけど、海までは車で一時間ほどで着くので近くも遠くもないといったところだろうか。日本に生まれて良かったと思える。海って小学校までは嫌いだったけど、中学校に上がってバスケ部に入ってからは好きになった。身体を動かすのが億劫じゃなくなったし、さざなみの音が心地良い。
 海に着いて親戚が来るのを待つ間場所取りをして、準備体操を行う。
 ほどなくして親戚一同が見えた。計七人ほどだろうか。お父さんの兄の家族と、妹夫婦が一緒に来たようだった。挨拶をして、みんな海を楽しむモードに入った。日比谷家って来た以上は楽しんで帰るのがモットーみたいだからな。小谷先輩みたくクールに決めることはない……って、んなこと考えてる場合じゃない。今は楽しもう。
 水温は思ったより冷たくなかった。前日が暑かったからきっとそのせいだろう。
 伯父さん家族の七歳のいとこと水を掛け合ったりして遊ぶ。お父さんって兄弟では真ん中の割りに結婚が早かったから子どもたちの中だと僕が一番年上なんだよな。
「しょーへいおにーちゃん、こっちー」
「ダメダメ。そんな奥行ったら危ないよ」
 そんなことを言ってるつかの間、八歳のいとこはずんずんと沖の方へ進んでいく。浮き輪をつけてないから本当に危ない。先回りして抱きかかえ、一緒に浅瀬まで引き上げた。前屈みになって相対する。この子も大きくなったなぁ。前まではしゃがんでても同じくらいの目線だったのに。
「あんなとこまで行ったら危ないからこっちで遊ぼう」
「僕泳げるようになったんだよ。それを見て欲しくて」
 懇願するような眼差しでこちらを見てきた。そ、そうだったのか。気づかなかった。泳げるといっても小学三年生の泳力は高が知れてる。僕はこの子の気持ちと安全どちらを取るか悩んだ。
「じゃあ、僕と一緒に行こう。危なくなったら僕が助ける。それで良い?」
「うん」
 まぶしいくらいに目がキラキラしてる。話してみないと分かんないな。単なる好奇心で沖の方に行ってたのかと思ったけどそうじゃなかった。やっぱ小谷先輩ともう一度きっちり話したい。
「おにーちゃん」
 手を引かれて沖の方に向かっていく。足がつくかつかないかのところで、一旦止まって意を決したように深く息を吸ってもぐった。え、水面に顔出したまま進んでいくのかと思ってたらどうやら違ったようだ。今日はゴーグルを持ってきてないから水中にもぐるのは躊躇する。いとこは海中を平泳ぎで進んでいき、やがて浮上してきた。その距離約5メートル。僕はいとこに寄って抱き上げた。
「すごいすごい。よくやった。泳ぎの天才だ」
 こういうのって褒めると良いって聞いたような気がするからとにかく褒めまくった。そうすると無邪気な笑い声と笑顔を見せてくれた。ホッとする。


 午後になり、各家族のおにぎりをほおばったものの体力は回復しない。十日近く身体を動かさないとなまる。元気が有り余ってる子どもたちの世話はお父さんお母さん、それに伯父さん、妹夫婦に任せた。砂浜に残ったのは伯父さんの嫁だった。便宜上おばさんと呼ばせてもらっている。水着の上からピンクのベストのようなものを着ていて臨戦態勢ではなかった。
「翔平くんは行かないの?」
 今年で三十路と聞いたが全くそう思えない。おばさんと呼ぶのは気が引けるぐらい若々しい。二の腕は振ってもプルプルと震えそうになく、ハリツヤのあるボディだ。スタイルも良いし、とても子どもを三人産んだとは思えないプロポーションだった。日比谷家じゃ絶対にこんな人は産まれないと思う。
「はい。午前中に体力使い果たしちゃったんで」
 微妙な距離感。間に二人ほど入れそうだ。そんなことを考えてると、おばさんは一人分間を詰めてきた。
「前から思ってたけど、翔平くんって子どもの扱い手馴れてるよね。うちに来て欲しいくらい」
 冗談めいて静かに笑った。手馴れてるのは大輔や小谷先輩のように周りがみんな幼いからだ。笑いが収まり真顔になる。
「将来はそういう職業に就きたいの?」
「なりたい職業って考えたことないです。それより今のことを考えるので精一杯です」
「それは今が充実してる証拠だよ。それで、今のことってたとえばどんな?」
 小谷先輩の姿が頭を過ぎる。和室での縮こまったあの姿。この印象が強すぎて僕の記憶に残る小谷先輩はずっとこうなのかな。お父さんやお母さんに言うのは引け目を感じるけど、この人なら言っても良いかな。
「先輩が転校するんです。それでどうしたら良いか悩んでいて」
「ふーん、そっか」
 いかにもどうでもよさげな言葉とは裏腹に真剣に考えてくれてるようだ。人の喧騒より、海から聞こえるさざなみが大きく聞こえる。
「普段通りに接すれば良いんじゃない? 私はそうして欲しいと思うよ」
 そういえばこの人は違う地方から来た人なんだった。大学卒業を機に結婚して、こっちに来たんだ。転校とはまた訳が違うけど、地元の友達と別れて違う場所に行く。その点では小谷先輩と同じだ。ただ大学卒業してからバラバラになるのはほとんどがそうだ。先輩の場合は一人だけ引き離される。
「おばさんは嫁入りするとき、友達とかと別れがたかったですか?」
「もちろん。でも新天地での発展を考えるとそれも仕方がないことなのかなって。全てを得ることはできない。その先輩に対して翔平くんがどういう対応をしてるのか分からないけど、応援してあげてね。反対されると誰だって迷いが生じるから。そんな状態で転校したくないでしょ?」
 正論に打ちのめされた。完敗です。これが現実のむなしさなんだ。転校してもしなくても全てを得ることはできない。それなら先輩の気を少しでも楽にさせたい。事実を初めて知ったときは反対してしまったけど、もう転校することは代えようのない現実なんだ。なんだかんだ言って僕は一度も応援できてなかった。八月一日は明日だ。まだ間に合う。
「そのブレスレット、おしゃれー」
 先ほどとは打って変わった声の調子でおばさんが僕の腕をまじまじと見てくる。なんだか恥ずかしいな。
「先輩から貰ったんです」
「そうなの。なら大切にしなきゃね。それがあれば先輩のことを忘れることはないし、また会うときそれを着けてれば嬉しいはずだよ」
 確かにそうだな。本当おばさんは容姿も考え方も完璧すぎる。お手本にしたいくらいだ。おばさんはおもむろに自分の着てるベストの肩に手を掛ける。
「これ、大学時代の友達が作ってくれたの。今でもあの人は私の心に息づいてるよ」
 僕と先輩もそんな関係になれるのかな。そうなれたら良いな。
「ところで、その先輩って男の人だよね?」
「も、もちろんですよ! 何考えてたんですか」
「女の先輩だとしてもおかしくなさそうだったから」
 おばさんは悪戯っぽく笑って海に視線を移した。なんでこう僕っていじられやすいんだろう。


 午後四時ごろに海を引き上げて各自の家に帰っていく。帰りの車中ではソワソワした僕に対して後部座席を一人で陣取ってるお母さんがからかってきた。
「翔平、おばさんがあまりにも綺麗すぎてうちのお母さんがあんなだったら良いのに。とか思ったんでしょ?」
「違うって」
「良いのよ。あたしだって子どもだったらそう思うから」
「だから……」
 これ以上何を言っても無駄な気がした。一刻も早く小谷先輩に会いたい。会ったら何を言おうかを整理してると案外時の流れは速く感じられた。家に着くと僕はタオルとポリ袋に入れた水着を洗濯機に入れ、ウエストポーチをその場に投げ捨てて玄関まで猛ダッシュした。ドアノブに手を掛けると、視界の端に傘立てが入った。先輩から借りたビニール傘。まだ返してなかった。ビニール傘を強く握り締めて僕は家を飛び出た。
 小谷先輩の家に最短距離で走っていく。午前中海で遊んだ疲れが抜けきってないのか走ってすぐに息切れするが、幸いにも先輩の家はそれほど遠くではないので体力が尽き果てる前に辿り着いた。
 玄関の前で深呼吸をして息を整える。硝子戸をどんどんと叩く。
「ごめんくださーい」
 しばらくしても何も反応がないので、戸に手をかけ横にスライドさせ……られない。鍵が掛かってるみたいだ。誰も居ないのかな? 玄関から三歩ほど後ずさりして家全体を見渡す。まだ夕日で明るいから電気はつけないか。なんとなく人の気配もしない気がする。再び玄関の前に来て、枯れ果てた観葉植物の脇を通って和室の前まで進む。窓は開いてなかったけど、障子が開いていて幸いだった。中が見渡せる。またここで先輩はしょげてるのかなと思って見に来たが、姿はなかった。
 外から見る和室はこの前来たときと変わっておらず、バスケのジグソーパズルとそれを乗せる折り畳み式の机……? だけじゃない。完成されたジグソーパズルの上にカードのようなものが乗っていた。じっと凝視してみるとそれは小谷先輩がハマっているというカードゲームのあのレアカードだった。
「え、うそ? 空き巣? 泥棒? うちには何もないわ!」
 背後からの女性の怒鳴り声に身体がびくりとした。何もやましいことはしてないけど、思わず逃げようとすると
「翔平くんじゃない。びっくりした」
 塀の向こう側には小谷先輩のお母さんが心底驚いた顔をしていた。その後冴えない顔になり、僕から視線を外した。
「隆太に、会いに来たの?」
 その真意は計り知れないけど、なぜだか悄然としてる。
「はい」
 僕が返事をすると表情が強張った。先輩のお母さんは唇をかみ締めてTシャツの襟元を力なく持った。なんだろう。先輩に何かあったのかな。
「隆太は――行ったよ」

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